講演1:「東大東文研前の石獅子像を手掛かりに」
講師:小田原のどか
(彫刻・評論・芸術学博士・書肆九十九代表、横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院講師)
コメント:五十嵐 彰(東京都埋蔵文化財センター)
さいとう・まの(東大遺骨返還プロジェクト)
講演2:「大連市民による唐鴻臚井碑研究と返還運動」
講師:姫 巍(チー・ウェイ)
(大連市民唐鴻臚井刻石追討714志願会発起人、上海大学中国海外文物研究センター客員研究員)
日時:2026年6月20日(土)14:00~17:00
本集会に先だって、13:30より本会の年次総会を行います(どなたも参加できます)。
(都営三田線・大江戸線「春日駅」A2出口 1分/東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」5分)
大学で彫刻史を教える際、文化財返還問題を避けて通ることはできません。東大東文研前の石獅子像を手掛かりに、彫刻史と文化財返還問題の密接な関わりをひもときます。
「差別者、抑圧者はつねに「発見」され続ける。その意味で、歴史とは「恥ずかしさの発見」だと言える。変わってしまうのはコロンブスでもアーレントでもなく、われわれの政体であり価値観である。だからこそ、時代時代の「われわれ」が何に耐えられなかったのか、削除ではなく上書きし続けていくことが重要ではないだろうか。レベッカ・ソルニットが述べているように、「シンプルなストーリーを別なシンプルなストーリーに置き換える」だけでは「対抗」にはなりえない。削除するのならば、撤去し、引き倒し、海に投げ入れたあとの空白を何で埋めるのか。上書きするのならば、上書きしたものがさらに上書きされる未来を恐れずに見据え続けること。いま問われるべきは、そのようなことだろう。」(小田原 のどか 2020「モニュメンツ・マスト・フォール? -BLMにおける彫像削除をめぐって-」『現代思想』第48巻 第13号(10月臨時増刊号):245頁)